2005年6月
71歳の手習い ピアノ教室に
七十一歳の手習いで、ピアノを弾き始めてからもうすぐ丸二年になる。
 三人の娘が巣立っていき、家の中でピアノの音がしなくなった。ぽつんと寂しそうな
ピアノを見て、「よし、今度は私が弾いてみよう」と思い立ち、同じ思いの友人と二人で
習い始めた。口の悪い友達に「発表会にいつ呼んでくれるの?」と、からかわれながら、
何とかまじめに通っている。
 先日の練習の後、先生が小さな賞状をくださった。「あなたは雨の日も風の日も
一度も休まず、この一年間よく頑張りました。よってここに表彰いたします」とあった。
「やったあ。 賞状なんてもらうのは何十年ぶりかしら」と、私はその小さな賞状を抱き
しめた。
 人間、いくつになっても、ほめられるのはうれしいものだ。私のピアノの先生はとても
ほめ上手で、あまり練習していなくてうまく弾けない時でも「大丈夫ですよ。だいぶ良い
音が出るようになりましたね」と励まして下さる。
 だから私は遅々とした歩みではあるが、とても気持ちよくピアノ教室に通っている。

浜田市 小松原芳枝さまより




この賞状を作ることを思いついて何年になるでしょうか。
何のとりえもなく、賞状を頂く機会の少なかった私が本当は
一番欲しかったものかも知れませんね。
 誰でもできそうで、最も難しい皆勤賞。長年、皆勤賞の集計
をしてきましたが、あと一歩で逃してしまったという生徒さん
もたくさんおられます。風邪を引いてしまったり、送り迎えの
ご家族の都合がつかなかったり、お友だちと遊びたかったり、
事情は色々ですが、とにかくレッスンには休まずに来て頂き
たいという願いを込めて作りました。
 小松原様が健康に気をつけて頑張られたこと、先生を信頼
して練習に励んで頂いたことがとてもよく分かります。
 喜んでいただいて本当に嬉しいです。
 このメッセージが私の大切な賞状になりました。
 有難うございました。              桑野

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